論文の読み方まとめ
こんにちは. 私は機械学習を利用した研究を行っている,修士1年生の者です.
日々論文を読む習慣を付けたいがために,論文の読み方に関して解説してくださっているサイト等を 本ブログにまとめてみました.
参考文献などが増え次第,アップデートしていきたいと思います.
論文の読み方
なんのために論文を読むのか
- 研究初期:自分の研究テーマを決めるため(survey)
- やりたいこと・興味があることを具体的な研究テーマとして練り上げる
- 先行研究の流れを理解する
- できそうなことがあれば,研究計画も作れる
- 速読・精読が求められる
- 最新の研究動向を知るため
- 広く浅く,中長期の研究計画を立てる材料に使う
- 自身の研究に応用できるアイデアが他分野に存在する可能性もある
- 速読が求められる
- 論文執筆次に先行研究と比較するため
- 研究内容の差分を明確にするために必要
- 精読が求められる
精読と速読の使い分け
精読
- 目的
- 自分の研究テーマを深堀りするため
- 論文の詳しい理解,検討のため
- 良い論文のやりかたを盗める
- 自分の研究テーマを深堀りするため
- 方法
- どういう発想で行われているかを読み解く
- 論文紹介,再現実装
速読
- 目的
- 分野の大まかなトピックス,トレンドの把握
- 研究テーマの策定
- 分野の大まかなトピックス,トレンドの把握
- ※ 博士課程は年間500本くらいは速読してほしいらしい
- 修士だと年間100~200本
- 方法
- タイトル・アブストを読む
- (結論・実験結果・手法の)図表,数式を読む
- (イントロ・関連研究を読む)
- 精通していない分野であれば,ここも行う
論文の探し方
- Google Scholar
- キーワードから広く検索して,芋づる式に論文を探せる
- Arxiv
- 最新の研究動向を追えるが,玉石混交
- 論文誌,国際学会や国内学会の Proceedings
- 論文の質が高いのが多い
- もちろん質が低いものもある
- 論文読み会や論文まとめサイト,ブログなどの日本語資料
よく知らない分野をサーベイするとき
サーベイの方法
- キー論文(読んだら知見が得られそうな論文)を見つける
- 精通している分野の場合
- Google Scholar で検索
- 「引用元」から芋づる式に最新の論文も探せる
- 精通していない分野の場合
- トップの国際会議の論文タイトルに目を通す
- 精通している分野の場合
検索キーワードの考え方の一例
- 自身の思いつきや一般的に表すような英単語を 5 つ考える
- 具体的だが漠然としていない単語
- どんな論文でも引っかかりそうなキーワードはダメ
- 絶対に外せないキーワードを選ぶ
- 似たような記述を行っている論文で必ずと言っていいほど使われる単語は?
- 外せないキーワードを軸に,検索キーワードの組み合わせを考える